龍舟記念館は天壇の下方に位置し、民国75年2月(西暦1986年)に完工しています。北投区を代表する關渡宮龍舟隊は民国49年から75年(西暦1960~1986年)にかけて、中興大橋開通記念杯、国際獅子会杯、中正杯等の龍舟レースに参加し、累計21年に渡って一位の座を博しています。このような快挙を記念するため、取締役会では龍舟記念館の建設を決定し、優勝カップの陳列や写真、主催機関の記録、功績を挙げた人物、総監督や参加者の名簿等が、歴史上価値のある精巧な龍舟2隻と共に保管されています。


  •   龍舟2隻は龍舟レースで代表を務めた黄定会長、元陽明山管理局の郭大同局長、陳金発ヘッドコーチらにより寄贈されています。また、黄定氏は一代目、二代目、五代目、六代目の關渡宮会長を務めています。彼らは地域の振興と公益活動に熱心で、自らの時間と金銭を費やして、關渡宮の宗教文化と地域の民俗文化を支えています。現在、龍舟博物館に展示されている2隻の龍舟は民国58年(西暦1969年)に、劉木山・劉清正の父子よって制作されました。龍舟の本体は5枚の木の板で造られ、龍頭と龍尾はあとから装着されています。また、寄贈された後にレースで使用された記録も残されています。